アニメ第4シリーズ感想(4)

アニメ第4シリーズの感想です。真面目な考察など欠片もないバカ感想ですが、当時は真剣に燃え燃えで書いていました。

第101話 言霊使いの罠!

■夕暮れ時、ふらりと現れるぬらりひょん
障子の影から、煙管をふかしつつ現れるぬらりひょん。
……あぁ、私やっぱりこっちの方が好きです。「妖怪王」の時は無理しまくりという感じで痛々しく見えてしまってたので……。

■500年前の約束、「先祖は先祖。私は嫌だ」
500年前の約束を果たしてもらう為に訪れたぬらりひょん。約束の証拠だという巻き物を見ながら「先祖は先祖。私は嫌だ」と、本当に嫌そうに答える一刻堂さんがちょっと可愛いかったです。
演じている京極夏彦さんも、声を荒げる場面以外では驚くほど自然な喋り方で「一刻堂」を演じているし……。凄いです。天は二物も三物も与えるのですね……。
一刻堂の顔を見て「これは陰陽道イカルガ(斑鳩?)流、言霊使いの一刻堂さん」と解説を忘れないぬらりひょん様、ないす(*^^*)v。

■学校の怪-妖怪ポスト
久々(やまたのおろち以来!!)に登場の人間三人組。
「学校に妖怪が出たって!」「それじゃ、早く鬼太郎さんに手紙出さなきゃ!」という会話があると思いきや「……じゃあ、手紙出してみる?」てな感じで、何とも冷めた雰囲気(^_^;。

■あれは罠だ!鬼太郎が危ねぇんだよ、仲間と一緒に助けに行けよ。
今回、ねずみ男の活躍があまりなくて残念でした。京極先生ならではのねずみ男の動かし方が見たかったです。
親父さんと二人だけで学校へと向かう鬼太郎、後を追いかけるねこ娘に忠告するねずみ男、という場面でのねずみ男のセリフ。
「仲間全員で鬼太郎を助けに行けよ……」
でもそれは、仲間もろとも一網打尽にしようとする一刻堂の仕掛けた罠に皆を誘き出す為。
「今回、オレは嘘をついた訳じゃない」と言うねずみ男、たやすく皆を口車にのせるうまさが光るなぁ。

■一刻堂の罠
学校で、一刻堂の放った式神に襲われる鬼太郎たち。
式神って、術をかけた物が別にあるから本体にはどんな攻撃も通じないのかぁ。なるほど。戦いの場面も迫力あって好き。
式神の秘密に気づき退治したものの、とうとう一刻堂の五芒星に身動きを封じられる鬼太郎たち。何でか屋上にその姿を現す一刻堂さんってば特撮ヒーローみたい?(^_^;(^_^;

■消えゆく記憶
一刻堂に「お前は誰だ?」と言われるが、自分が何者であったか思い出せなくなる仲間たち。
……恐いなぁ、自分の存在って何?なんて思うのは。
「私」と思える自分が存在しているから「私」がいるんじゃなくて、自分以外の誰かに「私」の存在を認めてもらえなきゃ存在できないってこと?

■言霊使いの放つ言葉は、全て真実になってしまう……
「この世に不思議なものなどない。だから妖怪など存在しない。ゆえにお前たちの存在などいらない」一刻堂の言葉の力で、次々と消滅していく仲間たち。
一刻堂に言わせると、あれが「真実の姿」なんだそうですが、ぬりかべや一反もめんが次々と「ただの石の壁」や「布切れ」になってしまう場面、見ていてすっごく悲しかったです。妖怪って元は人間の想像力が生み出したものだから、その人間に存在を否定されたら消えていくしかないのかな……。
さぞ現代は住みにくい時代だろうなぁ、EDでもそう歌っていたっけ……。

■「僕は幽霊族の鬼太郎だ!」
なす術もなく、一刻堂の言うがままに姿を変えられてしまう仲間たち。鬼太郎も、もう自分の存在に確信が持てなくなっている。
その時、その様子を小躍りしつつ見ていたぬら様&朱の盆の口から出た「鬼太郎」という言葉に、ハッと我にかえる鬼太郎、鬼太郎は自分の名前を名乗る事で、確かに存在している事を証明する。そして次々に仲間の名を呼び、一刻堂に存在を否定された仲間たちを元の姿に戻していく。
↑もー、このまま鬼太郎まで存在を消されてしまうのか!とハラハラしていただけに、この逆転劇は実に爽快でした!

■戦いの終り
元々はぬらりひょんと自分の先祖の交わした約束を守る為、鬼太郎たちを祓おうとした一刻堂。この失敗はアイツら(ぬら様&朱の盆)のせいだから、約束は一応果たした事になる、と鬼太郎たちとも和解する。
妖怪だからって全てお祓いの対象にはならない、この世には少しくらい不思議な事が残っていてもいいって……このラストは好きだな~。

第102話 凶悪!中国妖怪刑天

テンポが良くておもしろかったです。でも悪役好きとして残念だったのが、刑天の描写でした。
ねこ娘のセリフで「海岸の村を襲っている」とありましたが、実際の破壊活動の描写がなく、すぐに舞台がゲゲゲの森に移ってしまったのが残念でした(←刑天大暴れの描写が見たかった)。

チャイナ導師、あの目玉親父に「怪物」と言わせるとは、凄い方なのですね。井戸仙人さんと同じで元は人間だったのでしょうか?

一番凶悪だったのは、刑天を盗んだ二人組の顔かも。あの目つきの悪さは普通じゃないです。

第104話 恐怖!吸血妖怪の島

大好きな「血戦小笠原」のアニメ化です。待ちに待った!って感じです。

■ドラキュラはどうした?吸血樹
セリフが全然ない吸血樹、そして直後の「女装?☆ぬら様」に……悪役ファン大ショック!<特にぬら様の格好……。
しかし、気づけよ、鬼太郎~(^_^;。

■吸血縞々なまこ
驚くと自分の内臓を吐き出すよーな、そんないい加減な生物にヤラれてしまう、我らが鬼太郎。それを満足げに眺めているぬら様。
しかしぬら様、何故今まで鬼太郎に勝てなかったのか……その理由をちゃんと考えていなかったのですね……。
そう「倒す」事は簡単なのです、鬼太郎は。問題は「完全に息の根を止める」事なのです!あの程度で安心してしまうから連戦連敗なのですよ、ぬらりひょん様!!(←問題発言?でも今は悪役好き全開なんで許して)

■復活!吸血樹、そして「きゃほー」
吸血樹、復活してもやはりセリフがなかったのは残念でした。
しかしやりますね、ぬら様は。まさか朱の盆まで犠牲にするとは思いませんでした(あれだけのことをされても、ぬらりひょんから離れようとしない朱の盆。何がこの二人を結び付けている??)。
復活したばかりの吸血樹に火を放つぬら様。そして……!!出ました!「きゃほー軍団」!
今回は少しは歌らしい感じの呻き声(ってどんなんだか)を発しつつファミリーに迫ってきてくれたのが◎マルでした。しかもファミリーをかなり追いつめていましたし。

■化け鯨
あんなに大量の海水をあびせたら、その勢いでファミリーが崖下に落ちてしまうのでは!?と見ててちょっと心配しちゃいました。

■ぬら様受難の日
あまりファンとしては「水ぶくれ☆ぬら様」は見たくなかったです(^_^;(水ぶくれ☆朱のちゃんは可愛いかったです)。

第105話 迷宮・妖怪だるま王国

■冒頭の影人間
セリフがいかにもってな感じでしたね~。人間の欲望丸出し。こんなのが当たり前の会話として成立している所が何とも(いやみのショウ気にあてられたみたい)。それと使用済み(?)だるまはキチンとお寺に奉納しましょう。

■電車に乗って地方出張
運賃+特急(急行?)料金:大人2人、子供2人(親父さまは手荷物料金?)。
今回は鬼太郎にしては豪勢な出張でした。市長さん直々の依頼らしいので、その為でしょうか。

■いきなりだるま
まるで時間が止まったかのような、だるまだらけの街。あの「だるま製造法(ねこちゃんだるま)」を見る限りでは、一瞬にしてだるま化したような街の人たちの説明がつかないような気がしますが(ねこちゃんファンの心中をお察しします……)。

■だるまさんがころんだ!
ビルに消えた鬼太郎とねこ娘を探していたはずのお婆さまたちですが、何故「暇つぶし」と称して外で遊んでいたのでしょう。鬼太郎ちゃんたちを探さないでいいのですか~~??
……でもその遊んでいる声が、だるまの弱点を暴いたのだからいいのでしょうねぇ。何か呑気な二人でした。(ねずみ男が呑気なのはいつもの事)

■鬼太郎の強迫
前シリーズの「ガブっといくぜぇ」も怖かったですが、今回の淡々とした脅しも妙な迫力で◎マルでした。しかし「淡々と心臓だるまを握り潰す鬼太郎」ってのも恐いー。

第106話 悪夢!妖怪地獄

冷静沈着、見かけの年齢に見合わぬ落ち着き……そんな大人っぽい印象を受ける鬼太郎が悩んで、苦しんで、冷静さを失い衰弱していく……。
ちょっと大人びているけれど、どこかに人間的な弱さを抱えていた三部鬼太郎を思い起こさせる今回の鬼太郎ちゃんでありました。

■手紙
殴り書きされたような血文字の手紙。そこから吹き出した『くさい緑の気体』に包まれた時から鬼太郎の悪夢が始まる。
……いつもと変わらない鬼太郎の家、そしてゲゲゲの森のハズなのに、どんよりとした雰囲気で描かれていて、どこからが現実でどこからが悪夢なのかが分からない…という描写が怖かったです。

■悪夢
過去に倒したはずの妖怪に襲われる鬼太郎。目覚めると、それはただの「夢」であったはずなのに、鬼太郎の体には夢の中で襲われた通りの傷痕が。
……悪役ファンとしては(ってコレばっか(^_^;)、実際に登場した妖怪が「蛇骨婆」と「姥が火」だけ-というのは寂しい限りでした(牛鬼は一瞬だけ)。<最後に鬼太郎が崖に追いつめられた時、後ろに大勢映ってましたが……映っていただけだったのが残念です。

■戦い
夢の中の妖怪に逃げずに戦いを挑もうとする鬼太郎、しかし。
……ここが一番見ていて辛い所でした。夢の中で必死に戦っているのか、鬼太郎が「リ、モ コ、ン……ゲタ……!」と苦しそうに叫び、寝ている彼の足が弱々しくゲタを蹴り出す場面なんて特に!!実際に夢の中で彼がどういう目にあっているかがこちらに見えていないだけに、余計辛いものがありました。
この場面で鬼太郎の足から外れたゲタを、もう一度履かせてあげるねこちゃん。あぁ、やっぱりこういう所がこの子のいい所ですね……。でもその時に鬼太郎の足に一瞬で現れる無数の傷痕-という場面がさらに見ていて辛かったです。

■焦心
悪夢の為に眠れず、段々と衰弱していく鬼太郎。膝を抱え、うつろな目をして、神経質に足を踏み鳴らす。
……この鬼太郎、予告で見た段階でもう(;_;) (;_;) こちらは泣き入ってました。
この後、妖怪ポストを漁るねずみ男の姿を見付けたときの鬼太郎の横顔がっ!!鬼気迫るものがありました。いつもは冷静な彼なのに、ほんの僅かに芽生えた疑惑にあれだけ過激に反応してしまう所が…。それだけ追いつめられているってことが、こちらに伝わってきました。

■復讐
そんな鬼太郎を見て、影で笑う妖怪。
……こ、こいつか!犯人は!!悪役ファンな私の、数少ない『大っっ嫌い』なヤツではないですか!!
全く「カラスの糞攻撃の恨みを晴らしてやった」ですってぇ~~~!!お前はそんな事の為に鬼太郎を……!!!

■勇気
襲いかかる妖怪を恐れず、勇気を持つ事。鬼太郎は悪夢から逃れる為に、生死をかけて恐ケ淵を目指す。
……自分の中の恐怖に打ちのめされる鬼太郎、その怯えた表情が本当にリアルでした。親父さまが一生懸命に励ましていましたが「勇気」を取り戻す事が出来ない鬼太郎、この時の彼は人間くさくて好きです。勇気を取り戻すきっかけが、ねこ娘のハンカチ、そしてそれから連想される仲間たち-というのも大好きなシーンです。
ラストのねこ娘のセリフ、何か泣きそうな(でも嬉しそうな)その声にまたまたツボをつかれてしまいました。物語の途中でのハンカチの一件といい、直接的な表現やセリフは出てきませんでしたが、なんか淡い恋心を感じさせます。微笑ましいですねー。

■最後に
嫌い嫌いと言ってましたが、ただの悪臭攻撃に終わらず、肉体的には不死身に近い鬼太郎に精神攻撃を仕掛けるなんざ!なかなかスミに置けないヤツでした。>百々爺

第107話 山の神・穴ぐら入道

これは……感想を書くかどうか迷いに迷ってしまった作品です。一応書いてはみたのですが、何とも歯切れの悪い物になってしまいました。

この作品、単純な「開発側の人間=悪、それによって生活が脅かされる妖怪=善(というか同情すべき存在として描かれる)」という話の方が、私には理解出来たかもしれません。
それでもただ一方的に人間を悪者にするのではなく、「このトンネルが出来れば周辺の住民が助かる」と明確にしていたら、双方の間に立つ鬼太郎がどういう役目を果たすか?という事に注目出来たと思います。
けれどそういう背景が語られないので、人間の大人としての常識を疑がわせる言動が多い工事現場の監督と、意固地になっている穴ぐら入道の感情的な対立(ただのケンカ)になってしまっているように見えました。「山が死ぬ」とかそんな事を言う前に。

工事現場の監督ですが、彼の主張は正しいと思うのです。問題はその傲慢な態度です。
穴ぐら入道も、今まで何度か人間の開発の為に住処を追われてきたようですが、何故今回に限って暴れたのか-その理由が分かりませんでした。
もし今回の現場監督が人間的に出来た人で、誠意を尽くして穴ぐら入道を説得していたら今回の騒動は起きなかったかもしれない-そう思えてならないのです。
突然の出水騒ぎも偶然の出来事としては……。

何かこんな事ばかり考えてしまい、この作品は私にとって不可解な話となってしまいました。

第108話 不老不死!猫ショウ

■次回予告
『怪しい化学者、猫、老化する鬼太郎』
この3つのキーワードのせいで、最初「妖怪大統領」かと思っちゃった。

■赤ちゃん☆鬼太郎
で、ストーリーはともかく……というか色々感想あったんだけど、もーあの鬼太郎見た瞬間に全て吹っ飛んだ!そう、あの赤ちゃん☆鬼太郎!!もーやられちゃいました、あれには………。
↑この子を見た瞬間に、その直前のお爺ちゃん☆鬼太郎、老化してヨボヨボになった仲間たち、猫ショウの事まで含めて全部吹き飛んじゃった。
可愛いすぎる~~☆☆特に猫ショウに飲み込まれた後、泣きわめくでもなくポカンとしてるところが~~。

■小さな疑問
?鬼太郎の服は体に合わせて縮んでしまった??謎だ。
そういえば「妖怪ほうこう」のとき、復活した鬼太郎は何事もなかったかのように服を着たまま復活してたな。

■最後に
鬼太郎が猫ショウに噛みつき、反対に若さを吸い取ってしまうシーン。
「おどろおどろ」の話を思い出してカッコいい~~!!と思っていたのに、『若さを吸い取り過ぎて赤ちゃんになっちゃいました☆』なオチが面白かった。
妙にドジなのが今期鬼太ちゃんの可愛い所。

第112話 妖怪鬼髪と黒髪切

■女の執念
……何に執念を燃やして妖怪化してしまったのだろう?いつまでも美しい髪でいたい、とか若くありたいとか?

■久々の登場シャーマニック☆ねずちー
似合わないクセにまたやるかぁ~~。あんな不気味な巫女さんの進入に気づかず、まんまと「御神体」を盗まれる神社ってば。その間抜けさのおかげで世にも危険な妖怪「鬼髪」の封印が解けてしまったし。

■”また”干からびる鬼太郎(涙)
”干からびる”という恐ろしく日常的でない言葉に”また”が付いてしまう我らがヒーロー鬼太郎くん(^_^;。でも今回は時間にして5秒だった、良かった(^o^)。

■黒髪切
あ、三部の「お邪魔いたした!」のだるまさん(の声の方)だ!
数台の車をおシャカにしながら繰り広げられた「鬼髪」対「黒髪切」シーンは大迫力!

■髪を少しずつ分けて…
これ見て思った。鬼太郎ちゃん、髪を短くしても可愛いぞ、絶対。
眉ナシ子泣きじじい、本当にかぼちゃみたいだ。

■最後の戦い!!
鬼髪の存在そのものをこの世から消すため、自らを犠牲にしようと覚悟する黒髪切。どちらかというと「のほほん」とした風貌からは信じられない決死の覚悟。心優しき戦士。
そんな黒髪切の決意を見て、とどめをさしてやるよう鬼太郎に命じる目玉親父。
……鬼太郎が二人の体を焼き尽くす炎を投げるシーン、表情はみえないもののパァッと涙が飛び散る描写に「じわ~ん (;_;) 」ときた。
鬼太郎の泣き顔を直接映さなかったのが、逆に鬼太郎の悲しみを強く伝えたと思う。

■次回予告
あ、ねずちゃん喋りまくりだ。どういう事?
ねずみ男が最終決戦の大ボスだとか?(まさか)

第113話 鬼太郎対三匹の刺客!

■はじめに
こんなテンポのいい、おもしろい話が最終回一話前に放送されるなんて…!
あぁ勿体ない~~。まだまだこういう話が見たかったです。

■ぬらりひょん、最後の戦い
…だったんですよね。何か昼間からゴロゴロしてましたが…。
やはり今期のぬら様はこういう雰囲気の方がいいですねー。もうご自分で手を下すのは諦めたみたいですね。朱の盆に金を投げ与えて、鬼太郎を倒せる実力者を探すよう命じるぬら様でした。
(ラストのねずみ男のセリフからすると、このサイフは空だったみたいですが、お金は入れ忘れただけ?それとも??)

■朱の盆カモネギになる
『鬼太郎を倒せるヤツ』に心当たりがなく困り果てている朱の盆。それを見つけるねずみ男。 「お願いしますぅ」とねずみ男に泣きながら頼む朱の盆の目がうるうるしてたのは、やはり今回はギャグ物だからですね!可愛かったです。

■恐怖の刺客たち!
お金の大半を自分の物にする為、安上がりな…でも姿だけは怖そうな妖怪ばかりに声をかけるねずみ男。五徳猫、如意自在、山爺…集めたのは史上最弱妖怪軍団!

■お約束
朱の盆の集めてきた妖怪。単に勝手に走って、勝手に躓いてころんだけなのにそれを勝手に勘違いして「ワシの剣をかわすとはっ!」とこれまた勝手に感心してしまうぬら様。…平和ですね(^^)。
それとぬら様から「倒して欲しいのは”鬼太郎”だ」と聞いた直後の画面、おもしろい効果でした。もうひとつ、夜中に抜け出そうと「抜き足、差し足、シーッ静かに!」のシーンも。

■遂に対決!鬼太郎対三匹の刺客
…山爺は少なくとも、自分が何をしに来たのか理解しているのでしょーか(^_^;??。<してないと断言しときます。

勇敢に鬼太郎に挑み、次々と自滅していく五徳猫と如意自在。
それにしても鬼太郎は最後まで両手に買い物袋を下げたままでした。…彼は、あの刺客たちが自分の命を狙っているなどと思いもしなかったのでしょう。無理もないですが(^_^;。

■最終奥義?「妖力合体!!」
バイト代五百円の為に、命をかけたあなた達の勇姿は忘れません…。

■温泉饅頭
五徳猫さん、神はあなたを見捨てませんでしたよ(^^)。

第114話 絶体絶命!死神の罠

■死神……そしてあの世ツアー
鬼太郎の最終決戦の相手が死神になるとは…。某TVゲームかと思いました(^_^;。

ヒ一族の巫女、悪役ファンとしては惚れる!悪役ぶりでした。なんかちょっとイッちゃってる感じで。でも、いくら別の目的があるとはいえ、あの死神と結婚の約束をするなんて!(←多分、利用するだけして、後でポイッ!だと思いますが)

■ニセ母
もうちょっと疑った方がいいぞ~>鬼太郎(^_^;。
特に冷静な今期鬼太郎が、ああもあっさり信じてしまうとは。どうして母親が突然家に現れたのか、とか疑わないですし、何故?

■蝶-鬼太郎の母の化身
息子の危機に現れた母は、美しい蝶の姿をしておりました。
という訳で、この辺りはちょっと泣けます。ラスト、鬼太郎の母をモデルにした日本人形が出てきて「美しい方だったそうな」と言われてるだけで、母親そのものは登場しませんでした。それもいいかもしれません。
…原作のまんまでも……それはそれでもいいような気もしますが。

■最終決戦
死神対鬼太郎、あっさりし過ぎ?死神、殆ど自滅みたいですし。
ヒ一族の巫女の正体である白蛇戦もあっさりしてたなー。
最終回なんで、勝手に手に汗握る「総力戦」を期待していたんでちょい残念。
それにしても、ぬりかべ。一体あなたはどこから現れたのですか??

■「終」
最後に画面の端に浮かび上がったこの一字、落ち着いたラストで好感が持てました。鬼太郎と仲間たちは今でもあそこに存在し続けている……と、そう思えてくるラストシーンでした。

第4シリーズ「好きな話・好きなシーン」

勝手に選んだ今期の好きな話+好きなシーンです。

●怪奇もの

「ギターの戦慄!夜叉」
暗い場面の連続、濃い演出。夜叉が引きずり込まれた『死霊の穴』を覗き込んでいる鬼太郎の何ともいえない表情の暗さ。電車の明りで一瞬暗闇に浮かぶねこ娘の目。
「怪談!妖怪陰摩羅鬼」
全体に流れる怪奇な雰囲気、一変するラストのひっそりと咲く百合の花。小百合さんが死んでいる-と聞かされた時のねずみ男の顔。村人を襲う小百合(陰摩羅鬼)のシーン。
「霊園行・幽霊電車!」
鬼太郎、ねずみ男、目玉親父の三人だけで進行する話。出だしの鬼太郎の食事風景。電車の外の風景。脂汗を流しつつ自分の仮説を喋る男。車中、突然体がガクッと前のめりになる乗客。ラスト、不気味に笑う鬼太郎たち。
「ぬらりひょんと蛇骨婆」
鬼太郎誕生シーン、迫り来るゲタ。淡々としつつも凄みのある描写。無表情でぬらりひょんを封印した鬼太郎の怖さ。
「怪奇!人食い肖像画」
ボソボソと流れているレコードの音楽。モデルの女性の背後から『何か』が迫ってくるシーン。
「髪の毛地獄!ラクシャサ」
喫茶「銀十字」の店内、シルエットだけの客。ねこ娘の心の揺れ動き(←ここまで丁寧に描写されたのはシリーズ初?)。
「言霊使いの罠!」
次々と仲間が消えていく対決時の緊迫感。自分は本当に存在しているのか…という恐怖に囚われる鬼太郎。
「悪夢!妖怪地獄」
「ぬらりひょんと蛇骨婆」での『助からなかった自分』を見てしまった鬼太郎。

●アクションもの

「復活!妖怪天邪鬼」
天邪鬼対鬼太郎、対決シーンのスピード感。
「電気妖怪カミナリ!」
かみなり対鬼太郎の対決シーン。
「大蛇神ヤマタノオロチ!」
鬼太郎対オロチの空中戦。
「決戦!妖怪王対鬼太郎」
巨大化するぬらりひょん、仲間の助けを借りて戦う鬼太郎。

●感動もの

「怪奇!妖怪万年竹」
いずれ竹として蘇ってくるエリちゃん。孤独だった万年竹がそのことを知り、癒されていくシーン。
「妖花!夏の日の記憶」
鬼太郎の戦闘シーンが一切出てこない、不思議な味わい。
「妖怪変化!傘化け」
最後のおばあさんとのやり取り。
「妖怪鬼髪と黒髪切」
黒髪切の頼みで、彼にトドメをさす鬼太郎。「さようなら、黒髪切!」の叫びと共に、飛び散る涙。

●コメディ?もの

「海奇!妖怪さざえ鬼」
とにかくさざえ鬼のキャラクターが最高!「毛あなからぁ~ヘぇンなものが出るなぁ~~~」
「妖怪ふくろさげの罠!」
「お前は見ちゃいかん!」「み、見たいです~」「どこに刺激があるの……?」や、「鬼太郎、股間に気をつけるんじゃ!」「はい、父さん!」ってやり取りが~。あと、ふくろさげの正体(^_^;。
「迷宮・妖怪だるま王国」
「火だるま攻撃」「雪だるま攻撃」!細かい所まで気を配った演出。
「鬼太郎対三匹の剣客!」
家族の写真を見せる如意自在。それを見た五徳猫のツッコミ「同じじゃねぇかっっ!」。状況を理解していない山爺、状況を理解出来なかった鬼太郎。

(劇場版)大海獣

■オープニング
熱帯雨林のジャングルに響きわたる哀しげな鳴き声、そして「大海獣」の文字がど~~んと現れるところ、……なんかこれだけでゾクゾクきてしまいました。カッコよくて…。

■鬼太郎親子の日常
あの人間界とは別の時間が流れているかのようなのんびりした空間、何か好きなんです。

■バルル島
少女の依頼を受け、いきなり舞台は南方の島へと移ります。
で、お金の匂いのする所、節操なく現れるねずみ男が出現します。あんな高温多湿なジャングルでは、体のカビが大喜びするだけ…だと思うんですが?気にならないのでしょうか?-まぁ別にどうでもいいけど(^_^;。

■対南方妖怪
南方妖怪の縄張りに侵入した鬼太郎に、キジムナーの攻撃が襲いかかります。そして~~そして今回の目玉??南方妖怪アカマタに、妖気を吸われる鬼太郎、というシーン。鬼太郎の体から流れ出る妖気-そして成す術もなく立ち尽くす鬼太郎の表情が…(泣)。画面を正視するのが辛かったシーンです。

■大海獣に
南方妖怪の本拠地?である船に連れて行かれ、大海獣にされてしまう鬼太郎ですが……。
立つ事もままならないのに、自分の事は後回し……ってなんて健気な奴>鬼太郎。
そんな鬼太郎を投げ飛ばした挙げ句、命の水を無理矢理飲ませる南方妖怪!!許さん!

■大海獣、東京上陸
感動して泣いた、という方の多いこのシーン。私は実は泣けなかったんです。感動しなかったわけじゃないんです、可哀相だとは思うんですが、何かもっと徹底的に鬼太郎大海獣が暴れる描写が欲しかったという思いがありまして。
大海獣の正体に気づかない親父さま達が、「南方妖怪の手先!」とばかりに鬼太郎大海獣に攻撃を加える所とか、鬼太郎自身は戦いたくないのに自衛隊の戦闘機に攻撃され、我が身をかばう為に振り上げた手でビルをぶっ壊す所とか、あったら泣けたかも…。あの大海獣のテーマは、そういう『ままならない自分、理解されない自分』という状況に直面した鬼太郎の悲劇だと思ってるので…って生意気な意見かも…。

■クジラに助けられて
ボロボロに傷ついた(体は勿論心も)鬼太郎は、クジラに導かれ小さな岩場で休息をとり、せめて父親にだけは自分の事を鬼太郎だと分かって欲しいと願います。
「僕はもう元には戻れないかもしれない。でも父さんにだけは分かって欲しい。こんな姿だけど僕が鬼太郎だって事を……」
これ、小学生相当の子供の考えじゃないですよ!なんて大人びた子なんでしょう~。
しかし、ここでクジラに助けられたのは、ラストへの伏線だったのですね。うーん、やられたなぁ~~。

で、も、……?鬼太郎を元に戻す方法がいまひとつ?だったのです。アカマタに吸い取られた妖力を元に戻す薬草と、大海獣を元の鬼太郎に戻す作用がある木の実を混ぜて飲ませてハイ元どおりって何かな……?簡単すぎるような?

■ターザン☆鬼太郎
元に戻った鬼太郎、南方妖怪に奪われたチャンチャンコやゲタを取り戻すためにターザン☆鬼太郎となって、相手の船に殴り込み!!ます。
ここでのアクションが実に軽快☆☆鬼太郎カワイイし!
だから、割とあっさり自分の服を見付けてしまって残念(^_^;、もっと見ていたかったな~ターザン☆鬼太郎。

■アカマタ最終決戦
そしてラストのアカマタ達との一大バトルシーン、アクションがカッコよくて素直に楽しんでいたんですが。が、ちと気がかりがありまして。
ラストでアカマタ達を結局許してしまう鬼太郎っていうのがどうにも??いくらお人好しでも、あれだけ自分をヒドイ目に合せたアカマタ達を、どうしてあんなあっさり許せる??

でも、潔く負けを認めたアカマタと、船の周りに集まるクジラ達を見て鬼太郎も相手を許す気になったのでしょうね。
あの時、傷ついた自分をクジラ達が助けてくれたのは、自分がクジラの祖先の姿をしていたから。クジラの祖先とは、南方妖怪達が神とあがめる存在であると知る鬼太郎は、だから自分を助けてくれたクジラ達への感謝の気持で南方妖怪達を許してあげたのでしょうねぇ。

最後に-
とってもおもしろかったです。

(劇場版)妖怪特急!まぼろしの汽車

今回はとにかくストーリーが短くてサクサク進む感じでした。
時間的には「おばけナイター」と同じくらいのはずなのに、こちらの方が短く感じたのは次から次へとシーンが切り替わるせい?

■まぼろしの汽車
骸骨散らばる荒野から、まぼろしの汽車が飛び出すシーン。細かい説明は抜き!とにかく映像で内容を伝えていくという気合?が伝わってきました。
東京の街を飛ぶ汽車の描写に「キレーだなぁ、やっぱ大画面はエェのぉ……」と感動してました(いつも14インチのちっこいテレビで鬼太郎見てるんで)。
一番奇麗だったのは、鬼太郎たちがまぼろしの汽車に追いついたシーン。夕陽がとってもキレイでした!そういえば、久々のフィルム使用だったんですよね。

■アクション
汽車に乗り込む鬼太郎たち。ここで魔女が一反もめんの顔(に相当する部分)をバッサリ!と切ってしまうのが見てて痛々しかったです。猫ちゃんが縫ってあげてたけれど。

公開前から目をつけていた(^_^;吸血鬼ですが、声が想像していたより軽い感じで多少の違和感を感じました。優男系の声…。
でも、鬼太郎に対しての情け容赦ない攻撃は、西洋妖怪のボスに相応しくて満足です。…まさかシルクハットをああいう飛び道具にするとは!島木譲二のスピードハットも真っ青!
いや、でもですね。これだけは言わせてください~。鬼太郎との最終決戦(汽車の屋根での)「鼻血ぶー」は……やめて欲しかったです~。
手から剣を取り出すシーンにカッコエエ~~!と燃えてたので、直後の鼻血ぶーは衝撃でした。しかも連続で…。美形妖怪(ツッコミ無用!)なんだから鼻血は勘弁してぇ~~(かなり個人的意見)。

他の西洋妖怪勢はあまり印象が強くありませんでした。
鬼太郎と直接対決したわけでもなく、ファミリーが鬼太郎を助けに行けないよう時間稼ぎをしていただけ-という印象があるので。
特に魔女は、汽車に乗り込む前まではレギュラー陣をとことん苦しめていたのに、車内に舞台が移った途端にねずみ男としか絡まなかったのが残念でした。そのせいか、ねずみ男もストーリーに絡んでこなかったし(←でも、まともにやりあえば強敵であっただろう魔女を、レギュラー陣から引き離しておいてくれたので、役には立っていた?)。

やはり30分は短かったなぁ-というのが正直な気持ちです。ずっと突っ走っている感じで見ていて少し疲れました。
もう一度、長編(せめて40分以上)の映画が見たいけれど…。

第4シリーズ感想文

1996-98年