森永テレホンサービス

アニメ第3シリーズ放送当時に流れていた森永テレホンサービスの紹介しています。

1986年1-3月に流れていた森永版、1986年頃に流れていた講談社版、と2ページに分かれています。

このページは、森永版をまとめています。

チョコボール

これは父さん、これはユメコちゃん、そしてこれは僕。そうそう、ねずみ男にも一個やろうか…。

あ、こんにちは。僕、鬼太郎です。
今、森永のチョコボールをみんなで食べていたんだ。ころころ可愛いチョコボールは、みんなで食べるのにぴったりのオヤツなんだ。君とも、一緒に食べたいね。

チョコボールといえば、おもちゃの缶詰。金のクチバシ一枚か、銀のクチバシ五枚でビックリカンカンや、ミラクルカンカンがもらえるよ。
君もチョコボールを食べて、金のクチバシ・銀のクチバシでおもちゃの缶詰もらってね。

僕の大好きな森永チョコボール、君もチョコボール仲間になろうぜ!

エンゼルパイ

こんにちは、ゲゲゲの鬼太郎です。元気にしてるかい?

ところで君にちょっと質問。丸くて、茶色で、フワフワしていて、おいしいものって言ったら何を想像する?
「妖怪」かって?違う違う、それは森永のエンゼルパイさ。

手のひらにちょうどよい大きさのおいしさいっぱいのパイ。僕も父さんも、みんなも大好きなんだよ。君も僕たちと一緒にエンゼルパイ食べようよ!
…あれ?ここにあったエンゼルパイは?…ねずみ男、待てよ!エンゼルパイ全部持っていくなよ!!待て待て~!ねずみ男、待てよ~!

チョコフレーク

やあ!僕、鬼太郎です。最近、僕の気に入っているモノ…といえば、ケン玉、ユメコちゃん、森永のチョコフレーク!

コーンフレークとチョコレートの軽いおいしさで、食べ始めたらちょっとやめられない。チョコフレークを食べると、僕の髪の毛針の調子も最高!悪い妖怪だってなんのそのさ!
森永チョコフレーク、君もどうだい!?

あっ父さん、父さん。いくらチョコフレークが好きだからって、チョコフレークの茶碗風呂だけはやめて欲しいなぁ…。

テレホンサービス(1)

やあ!もしもし、僕鬼太郎。電話してくれてありがとう。
今日は君だけに特別、僕の超能力の全てを教えてあげよう。その前にお知らせを。

(チョコボールのCM)

まず僕の髪の毛だけど、悪い妖怪の出す妖気にとても敏感なんだ。妖気を感じると、すぐピン!となって危険がせまっているのを教えてくれるんだ。
それに、一本一本が針になって、敵めがけて飛んでいくのさ!とっても凄い武器だろう!?

…え、なに?「そんなに髪の毛を飛ばしてハゲないのか?」って?
あっははは、参ったなぁ。僕の髪の毛は、トカゲの尻尾と同じですぐに生えかわるから大丈夫なのさ。

それから、もうひとつの飛び道具は妖怪ゲタさ。
ビューーンと飛んでいって敵の妖怪にアッパーカット!!
「どれくらい強力か?」って?そうだなぁ…アントニオ猪木を一発でKO出来るくらいかな?

それに僕がいつも着ている、黄色と黒のだんだら模様のちゃんちゃんこ。
何もこれはタイガースファンって事じゃない。僕のご先祖さまの霊毛で編んだ、由緒正しいちゃんちゃんこなんだ。
敵に投げつけて目つぶしのかわりの武器にしたりもするけど、それだけじゃない。僕が危険に陥った時、ちゃんちゃんこは自分の意志で働いて、助けてくれる。つまり、ご先祖さまが僕を守ってくれているんだ。
…何だって?「そんなに乱暴に扱って汚れちゃわないか?」って?そこが霊毛で出来ているちゃんちゃんこのありがたさ!洗濯しなくても自然にキレイになるのさ。

あ、そうそう妖怪笛を忘れちゃいけない。
この笛は妖怪仲間にしか分からない特殊な音波を出せるんだ。だから砂かけばばあや、子泣きじじいとかの仲間に連絡する時にはとっても役にたつ。
それだけじゃなくてこの笛、伸縮自在にツエになったりムチになったりして、凶悪な敵を倒す最後の切り札なのさ。

どうだいみんな、僕の超能力は?…でも一番強力な超能力は、みんなだって持っている。それは「知恵と勇気」さ。知恵と勇気があれば、どんな悪い妖怪も怖くないんだよ。

ところで12月21日から、僕の映画を全国の東映系劇場で上映するんだ。今日教え…
(これ以降不明)

テレホンサービス(2)

やあ!もしもし僕、鬼太郎。電話してくれてありがとう。
今日は君だけに、僕のガールフレンド二人の事をそっと教えてあげようか…。
え、期待しちゃった?実は、ネコ娘とユメコちゃんの事なんだ。その前にお知らせを。

(エンゼルパイのCM)

ネコ娘は普段は可愛い女の子なんだけど、怒って感情が高ぶったり、サカナやネズミを見たりすると、急にキバをむきだしてネコみたいになっちゃうんだ。
もっとも女の子ってネコ娘に限らず、怒るとガラッと態度がかわって怖いもんだけどね…。
こんなネコ娘をガールフレンドにしたい人に、マル秘の作戦を教えてあげよう。サカナか鰹ブシをプレゼントするんだよ、きっとノドを鳴らして喜ぶと思うよ。

…え?「そんな怖いガールフレンドはいらない」って?
そりゃ、ネコ娘がかわいそうだよ。ネコ娘のつくるマタタビ餅を一口食べたら、きっと気がかわると思うよ。そりゃあもう、ほっぺたが落ちるくらいのおいしさなんだから。

お料理以外のネコ娘の特技は、ネコたちと話が出来るって事かな?もっともネコ仙人との対決では、逆にネコを操られてだいぶ苦戦してたけどね。

それから、もうひとりの女の子が天童ユメコちゃん。
ユメコちゃんは小学校四年生で、音楽が大好き。ご両親と弟の星郎くんの四人家族だ。

僕とユメコちゃんとの出会いは「鏡じじい」事件の時だった。
ユメコちゃんのおばあちゃんの「お花さん」の事が好きだった鏡じじいが、間違ってユメコちゃんの姿を盗んじゃったんだ。
それからしばしばユメコちゃんは悪い妖怪に狙われてる。妖怪でも、やっぱり可愛い子を狙うのかな?

ユメコちゃんの近頃の悩みは、ねずみ男にしつこく付きまとわれている事。
学校の遠足にまで付いていくんだから、ねずみ男もやり過ぎだよ…。ヤツは油断ができないから、僕がユメコちゃんを守ってあげないとね。

でもユメコちゃんも言ってたけど、これからは妖怪と人間、一緒に仲良くやってかなくちゃ。もちろん人間同士もね。
…君たち、クラスのみんなと仲良くやってるかな?当然、大丈夫だよね。
じゃ、今日はこれでさよならだけど、また電話してくれよ、待ってるよ!

テレホンサービス(3)

もしもし僕、鬼太郎。電話してくれてありがとう。
今日は、家族同然の付き合いをしている僕の仲間たちを紹介しよう。その前にお知らせを。

(チョコボールのCM)

まずは子なき爺さん。
子なき爺さんの古里は四国の山の中だ。オギャーオギャーという赤ん坊の泣き声につられて、おんぶなんかしたら大変さ…。あっという間に2トンもの重さになって、しがみついて離れない。長州力みたいな力持ちだってグロッキーになってダウンだよ。

でも大丈夫、普段は物分かりのいい優しいお爺さんなんだ。但し、悪い事をするヤツには厳しい。妖怪でも人間でもね。
…え、「怖い」って?昔はこういう古風なタイプの頑固なお爺さんがいっぱいいたんだけどね。

子なき爺さんといいコンビなのが砂かけ婆さんだ。
砂かけ婆さんも悪いヤツには厳しいよ。でも、普段は大層優しい。ずーっと僕の母親代わりをしてくれてね、とても可愛がってもらったものさ…。

砂かけ婆さんの家は竹薮の中にある。
砂を使うのがとっても得意で、どんな強い妖怪でもお婆さんの砂の目潰しをあびると、逃げ出すくらいだよ。
ただし砂かけ婆さんが得意なのは、砂を使った妖術だけじゃない。砂かけ婆さんは僕らの知恵袋みたいな役目をしてくれている。
困った事があった時、どうしていいか分からなくなった時、砂かけ婆さんに相談すれば大丈夫。どんなに難しくても大抵の事は解決してくれる。
だって、占いは大得意。お婆さんの妖怪玉を使えば、どこに敵が隠れていようがすぐ見つけられるのさ。
それに妖怪医術にとても詳しくて、僕なんかもう何回命の危ない所を助けてもらったかしれやしない…。

え?君もそんな仲間が欲しいって??
ほら、君の近くにも長い人生を経験してきたお年寄りの人たちがいるだろう。お爺さんや、お婆さんたちは僕らの知らない事をいっぱい知ってるんだよ。だから、お年寄りの人たちは大事にしてあげなくちゃ!

それじゃ、今日はそろそろお別れだ。2月1日から僕の新しい話が聞けるよ。じゃ、また電話してくれよな!待ってるよ!

テレホンサービス(4)

もしもし僕、鬼太郎。電話してくれてありがとう。
今日はちょっと変わった僕の仲間たちを紹介しよう。その前にお知らせを。

(チョコフレークのCM)

まずは一反木綿だ。
ひらひらと空を飛ぶ、まるで白い布のような一反木綿。みんな見た事があるだろう?
一反木綿はもともと、鹿児島県の大隈半島に住んでいた妖怪なんだ。だからほら、言葉にもお国訛りがでるんだよ。
「がんばれ」というのを「きばれ」とか、言葉のおしりに「ごわす」とか言うのは薩摩弁という訳だ。

一反木綿は見た目にはひらひら頼りなさそうだけど、結構強い妖怪なんだぜ。大抵の妖怪は一反木綿に巻き付かれて、絞り上げられるとギブアップしちゃうのさ。
攻撃だけじゃなくて、守りもなかなか強い。例えばバラバラに切りきざまれても、ちょっと水があればくっついて元の形に戻れるんだよ。

妖怪笛を吹けばどんな時でも、どんな遠くからでもすぐさま駆けつけてくれる。
便利なもんだから、すぐハイヤーがわりに使っちゃって悪いなぁって思うんだけどね。一反木綿は文句ひとつ言わない。友だち思いで人が良くて、とっても頼りになるヤツさ。

頼りになるっていえば、ぬりかべを忘れちゃいけない。
突然、霧とともに現れて行く手をその大きな体でさえぎるもんだから、大抵の人は腰を抜かしてビックリする。

でも、ぬりかべはとっても大人しくて優しい妖怪なんだよ。
恥ずかしがり屋で、無口でね。「ぬりかべ~~~」って自分の名前を呼ぶだけであまり喋らないみたいだよ。
だけど、いざとなったらこんなに頼りになる友だちは他にはいないよ。
どんなに強い妖怪だって、その大きな体に漆喰で塗りこめられてしまったら身動き出来なくなっちゃうよ。
『気は優しくて力持ち』って、ぬりかべの事を言ってるみたいだ。

みんなの周りにもちょっと変わった友だちや、無口で大人しい友だちはいないかな?君の方から声をかけてみろよ、そういう奴に限ってとてもいい友だちになるものさ。

じゃ、今日はこれでさよなら。2月15日から、僕の新しい話が聞けるよ。また電話してくれよな、待ってるよ!!

テレホンサービス(5)

もしもし僕、鬼太郎。電話してくれてありがとう。
今日は君だけにそっと妖怪の秘密について教えてあげよう。他の人たちには内緒だよ。その前にお知らせを。

(エンゼルパイのCM)

ねぇ、君。妖怪はどんな所に住んでいると思う?
例えば山の中。山深い所は自動車も来ないし、排気ガスもないので妖怪たちには住みやすい場所なんだ。
晴れた日にだけ山奥の岩に姿を現すのが「ひよりぼう」。妖怪の中で一番大きいと言われているのが「大入道」。千年以上もたったような古い木から生まれるのが「ほうこう」なんだ。
みんな、山に住む妖怪の仲間たちさ。

まだまだ人間たちの知らない事が多い神秘の海。海にも妖怪たちは住んでいるんだ。
海ヘビみたいな「磯女」は、磯の岩穴に住んでいる。「海女房」は、海の生き物ならなんだって食べちゃう食いしん坊だ。
川や沼には頭に皿をのせたお馴染みの「河童」をはじめ、川で小豆を洗う変わり者の「小豆とぎ」などがいる。中国の川には、河童の親戚にあたる「水虎」もいるんだ。

もっと身近な君の家にだって、妖怪たちはひそんでいるんだ。
朝起きると、枕がとんでもない所にころがっていたりする事があるだろう?あれは「枕返し」っていう妖怪のせいなんだよ。

…こう説明すると、妖怪ってみんな勝手に生きていてバラバラって感じがするだろう。
だけどね、ここだけの話なんだけど、妖怪たちをそそのかして悪い事をする「悪の総大将」ってのがいるんだ。
君、妖怪の悪の総大将って誰だと思う?…ん?分からない?

日本の妖怪の悪の総大将といわれているのは、ぬらりひょんなんだ。
ぬらりひょんは、とても頭のいいヤツだから妖怪たちをうまく操れるのさ。
だけど、悪賢さの方も超一流。僕もヤツには度々悩まされているんだ。

ちなみに、外国の妖怪の悪の総大将はアメリカの妖怪バックベアードだ。どうやら、あの大きな一つ目に睨まれると反抗できなくなるらしい。

でも二人とも悪い事ばかり命令するから、総大将としては失格だと思うな。やっぱり人の上に立つ人は、正しい事を勇気をもってやらなくちゃ。ね、そうだろ?

じゃ、今日はこれでさよなら。3月1日から僕の新しい話が聞けるよ。また電話してくれよな、待ってるよ!

テレホンサービス(6)

もしもし僕、鬼太郎。電話してくれてありがとう。
今日は僕の日頃の暮らしぶりを、ちょっとだけ教えてあげる。プライバシーを公開するのは好きじゃないけど、他ならぬ君だからね。その前にお知らせを。

(チョコボールのCM)

事件がない時と、平和な朝はどうすごしているか。ちょっと話ししてみよう。
まず朝起きてやらなくちゃならないのは、草の葉についた朝露の玉をひとつひとつ集める事だ。この朝露は、父さんの朝ごはんなんだよ。
…え!?僕の朝ごはんかい?僕はみんなと同じさ。ごはんにおみそ汁、それに魚か玉子ってとこかな。
君、朝ごはんちゃんと食べてる?僕は朝ごはんを抜いちゃうと、一日力が出なくてダメなんだ。

ごはんが終ると、釜でお湯を沸かす。父さんは朝風呂が大好きだからね。毎朝茶わん風呂に入るんだ。
近頃は父さんも色々工夫してて、ただのお湯のお風呂じゃなくて番茶風呂や紅茶風呂、それにシェイプアップのウーロン茶風呂とか、毎日日替わりで入ってるんだ。

朝の日課が終わると、妖怪ポストを覗いてみたり、妖怪テレビを見たりして世の中で何か変わった事が起きていないか目を光らせる。
特別何もない日はホッとするよ…。

そういう平和な日には、砂かけ婆さんやこなき爺さんやネコ娘を呼んで、ちょっとしたパーティーを開いたりするんだ。
ネコ娘手作りのマタタビ餅を食べながら、トランプやケン玉をして遊ぶんだけどとっても楽しいよ!近頃では、ユメコちゃんや星郎くんも時々遊びに来てくれる。
そうそう、それに呼びもしないのにノコノコやって来るのがねずみ男さ。アイツは意外に寂しがりやなんだ。

そんなこんなで、父さんと二人暮らしでも全然寂しい事なんかない。
僕の家には、いつも誰かしらお客さんが来てくれているからにぎやかさ。

君もひとりでクヨクヨしたりせずに、みんなと一緒に明るく楽しく遊ぼうね。その為にはお友だちと仲良くしなくちゃ!
じゃ、今日はこれでさよなら。元気でね!

森永鬼太郎テレホンサービス

1986年